漢方とは - 処方 - 産婦人科⑫産婦人科での漢方の有用性

産婦人科疾患の背景には、かなりの部分で自律神経機能が影響しています。

そうした事から自律神経失調症状や不定愁訴症状も多く現れますので、
多面的にみる漢方治療がより有効性を発揮します。

また、妊娠中の諸症状では催奇性や有害反応を起こさない点でも
漢方薬の有用性が認知されているからであります。

産婦人科疾患で使用される漢方薬には種々の薬方がありますが、その代表は
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)であり三大漢方婦人薬といわれています。

疾患別では、更年期障害、不定愁訴、不妊症、月経異常、月経困難症、切迫流・早産、
妊娠中の諸症状(感冒、咳嗽、便秘、悪阻など)、妊娠合併症(高血圧症、貧血、浮腫など)、
不育症などに対応できます。

村田 高明

 


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