漢方Q&A - 産婦人科について⑪妊娠高血症候群の漢方治療は?
妊娠高血症候群(旧 妊娠中毒症)は、高血圧、浮腫、蛋白尿などの病態により、
選択する漢方薬も異なるのは当然です。
過度の利水を禁じており、胎児胎盤系に異常をきたす利尿剤の戒めと相似しています。
漢方治療では電解質バランスの変動を来さず、また血液濃縮を来さない利点があります。
漢方薬を服用していると子癇などの誘発も低く、また後遺症の予防になると言われています。
漢方薬は、当帰芍薬散、五苓散、柴苓湯、防己黄耆湯、釣藤散、七物降下湯などを投与します。
回答)村田 高明