脈診
脈診(みゃくしん)は、手首の親指側にある動脈でみます。
脈の強弱やその数などを判断するのは現代医学も同様ですが、
漢方では脈の性状をさらに細かく判断して診断に利用します。
脈の性状には、非常に多くの分類がありますが、そのうちの幾つかを下記にあげます。
- 浮 (ふ) :浮いた脈。病気がからだの表面にある。
- 沈 (ちん):沈んだ脈。病気がからだの深くにある。
- 数 (さく):速い脈。からだの内部に熱がある状態。
- 遅 (ち) :遅い脈。からだの内部に寒がある状態。
- 緊 (きん):緊張のよい脈。実、寒、痛みなどを示唆。
- 緩 (かん):ゆっくりした脈。虚弱を示唆。
秋田 治之