漢方Q&A - 服用について④いつ薬をやめればいいのでしょうか?
薬の種類により主に急性疾患に用いるものと慢性疾患に用いることが多いものがあります。
漢方薬はそれ自体の作用の強さや副作用の起きやすさ、構成生薬の強さや含有用、
生薬の組み合わせ方など色々な要素で薬の特徴が決まります。
一般に急性期疾患で比較的多く使用するような方剤、例えば麻黄湯や葛根湯(感冒早期)、
芍薬甘草湯(筋肉こむらがえり)などは長期投与で副作用の問題が起こりやすく、
症状改善とともに速やかに中止すべきでしょう。
一方、慢性疾患によく用いられる薬ではその構成が比較的多種少量の生薬からなることも多く、
長期服用しやすくなっていることが多いようです。
しかし基本的には、どんな漢方薬もただ漫然と飲むべきではなく、症状の改善に合わせ、
体調のチェックや時に血液検査を含め副作用の出現がないかなどを専門医の診察を受けつつ、
継続すべきと考えます。
回答)和智 明彦