漢方Q&A - 対応疾病①処方薬の説明が自分の病名と異なる場合は?

漢方薬は、一つの薬(方剤)の中に複数の生薬成分が含まれているのが
殆どで、もともと西洋薬より守備範囲が広いのが特徴です。

この守備範囲の広さを利用して、漢方薬の選択にあたっては、
その人その人の体質や気力、冷えや熱感、お腹の触診など
漢方的な考え方で処方するのが漢方治療本来の姿です。

ご質問の内容もこういう理由から、病名以外から
方剤が選択されたものと考えられます。

なぜ漢方薬の効能書に西洋の病名が並んでいるかといえば、
現在の漢方治療が保険診療の範囲内で行われる場合が多いため、
漢方薬はどうしても西洋医学的な病名と関連させて処方しなければ
保険診療上、認められないということも理由の一つでしょう。

回答)和智 明彦

 


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