冬の養生 / 須永 隆夫先生
この冬も、皆さんは風邪やインフルエンザにかかりませんでしたか。
各地でインフルエンザは、かなり流行し、風邪も上気道炎のものから、消化器症状(嘔吐や腹痛、下痢など)を伴うものまで、多く流行しました。
流行の中、私たちのクリニックでも、この時期に、おもしろい現象が、以前からあります。通院して、漢方薬を服用している患者さんが、インフルエンザや風邪にかかりにくい、かかっても、すごく軽く済むことです。
孫や子供が、家中かかっても御本人は孫や子供の世話をしたと話してくれる人がいっぱいいます。中高年の患者さんです。
その人に合った、漢方薬を服用していると風邪やインフルエンザにかかりにくくなる。免疫力も少し上がっているのでしょう。
勿論、この人達には、多くが一病息災の中、なるべく、規則正しい生活、飲食も日本型食、旬のもの、腹八分目をなるべく自分の足で、一日30分以上歩く工夫を勧めています。
「風邪をひいたら、まず漢方」が、一般の皆さんにも少しずつ普及しつつあります。治療だけでなく、風邪の予防にも、そしてインフルエンザの治療(抗ウイルス剤との併用)と予防にも、漢方の妙が期待されます。
皆さん、日頃から漢方に親しんで下さい。