漢方Q&A - その他⑨漢方医を志しているのですが、どのように学べばよいですか?

どこの大学の医学部を選んでも、漢方を臨床応用する医師にはなれます。
その方のやる気次第です。

医師になり西洋医学の分野で臨床的経験を蓄えてから、研鑽の場を求めて東洋医学を研修しなおし、
漢方専門医になるのが一般的です。現在の専門医は、そのような人がほとんどです。

はじめから医学部で東洋医学を学ぼうと思っても失望するばかりでしょう。
なぜなら、東洋医学とは臨床実践そのものだからです。

まず、医師の資格を取り、西洋医学の実力をつけて下さい。
その上で、東洋医学の研修の場を求める方が医師本人にも、また診察を受ける患者さんにもメリットが大きいはずです。

回答)旧ホームページより

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大概、医師になってから漢方の勉強を始めるという場合のほうが多いようです。
ところが概念が現代の西洋医学と大分異なりますから、マスターするのに苦労いたします。
しかし、漢方薬を使うにはどうしてもどのように使うかという漢方流の診断が不可欠です。

漢方はご存じのように紀元前からありますから、沢山の書物があります。
最初に漢方を始めるときには、原文からは到底無理ですから、
今日のように漢方が普及するにいたった礎を築かれた大塚敬節先生の著書から勉強を始めました。

基礎ができますと、次に私たちが教科書として用いているのは後漢の時代、
3世紀頃とされていますが、張仲景の書いた『傷寒雑病論』と言う本があります。
此の本の序文に書いてあるのですが、一族200人余りが、
ある時伝染病にかかって10年も経たない内に其の3分の2の人が死でしまつた。
そこで「傷寒」という病気の治療法を考えて此の本を著したとされております。

「傷寒」とは熱性の感染性の疾患です。所謂伝染病ですね。
今で云う腸チフスではないかとされております。
チフスというのは全身性の疾患で、しかも発熱の状態も病気の時期により変わって参ります。
今のように抗生剤もない時代ですから病人のからだが出している生体反応を丁寧に拾い上げて、
使った薬物の反応を細かに見て、これこれの状況にはかくかくの薬が効くと
調べていって診断治療法を確立していったんだと思います。

現代医学のように検査法がありませんので、いかに病人を診るかという事に掛かって来ますし、
経験が大変役に立つ医学だと思います。

回答)石川 友章

 


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